手で反映していたのを、倉庫に届けたら勝手に反映される形に乗り換えた話
ツール工房.ai を作りはじめたばかりの頃、私はサイトを更新するたびに、自分の手で「えいっ」とコマンドを叩いて反映していました。
最初のうちは、それで困ることもなさそうに思えていました。でも、しばらく続けてみると、地味なうっかりが積み重なってくるのです。
古いままのファイルを送ってしまったり、夜中の眠い頭で手順を一つ飛ばしたり。そのたびに「ちょっと巻き戻し作業」が発生して、なんとなく気持ちが沈むのでした。
今日は、その手作業を手放して、「決まった置き場に変更を届けたら勝手に反映される」形に乗り換えた、その移行の話を書きます。
「公開用の置き場」に届けたら反映される、にした
やったことは、サイトに反映する作業を、自分の手から手放すことでした。
具体的には、「ここを公開用の置き場と決める」と宣言した倉庫を用意して、そこに変更を届けたら、あとは決められた手順書に沿って、公開できる形に組み立ててサイトへ反映してくれる仕組みを組みました。
私がやるのは「変更を倉庫に届ける」だけ。あとは、変更があったときに自動で動く仕組みが、粛々と進めてくれます。
頭の中の手順が一つ減っただけなのに、思っていたより身軽になりました。手で叩いていた頃は「本当にこの順番で合ってる?」「最新のファイルを送れてる?」と、反映のたびに小さな不安があったのです。
いきなり通知メールが5通届いた事件
ところが、最初に組んだ仕組みには、ちょっとした穴がありました。
新しい記事が公開された日に、お知らせメールが5通も連続で届いたのです。スマホを見て「えっ、なにこれ」とちょっと焦りました。
原因は、お知らせメールを送る判定がゆるすぎたこと。その日に別の理由でちょっと反映が走るたびに、毎回「新しい記事が出ました!」と元気よく通知してしまっていたのです。
修正は、通知を送る条件をかなり厳しくすること。「本当に新しい記事を公開したときだけ送る」と決め直したら、ぴたりと止まりました。
通知系は「ちゃんと飛ぶか」より「余計なときに飛ばないか」のほうが大事だな、と勉強になりました。飛びすぎる通知は、結局そのうち誰も読まなくなるので。
日本語まじりのメモで詰まった日
もう一つ、思いがけない落とし穴がありました。
倉庫に変更を届けるときには、「今回はこういう変更ですよ」と一言メモを添えます。私はずっとそのメモを日本語まじりで書いていました。
ある日、なんの心当たりもないのに、反映処理が突然ぜんぶコケるようになりました。直前に変な操作をした覚えもないので、最初はかなり戸惑いました。
ログを追っていったら、自動反映の仕組みが、私の添えた日本語まじりの一言メモをうまく扱えない場面があると分かりました。仕組みの裏側が新しくなったあたりから、日本語が混ざったメモを受け付けなくなっていたようです。
そこからは、反映処理側のメモは英数字だけで自動的に書き直してから送るように、手順書を直しました。私が日本語で書いても、送る直前に英数字へ置き換えてくれる形です。
一度仕込んでおけば、新しいサイトを増やすときに同じ事故を踏まずに済みます。こういう「一度きりの仕込みで、以降ずっと効く」直し方は、けっこう好きです。
失敗してくれることのありがたさ
この仕組みのいいところは、失敗したときにメールで知らせてくれるところだと思っています。
人がやっていると、失敗に気付くのが遅れがちです。「あれ、ちゃんと反映されてる?」と確認しに行くまで分かりません。
自動の仕組みに任せておけば、失敗したらその場で「失敗しましたよ」と教えてくれる。失敗が早く分かるというだけで、その日のうちに直せます。
それと、寝起きの頭でも直せるように、「もし失敗したらこの順で押せばだいたい復旧する」というメモを手順書の冒頭に書いておきました。これが地味に効いていて、朝に失敗の知らせを見ても、慌てずに復旧作業に入れています。
サイトごとに前作業が違う
ツール工房.ai は、サイトによって、公開できる形に組み立てる前にやる「下ごしらえ」が違います。
子連れスポット系はデータが大きいので分けてから組み立てる、ホテル系は前もって画面の中身を作っておく、楽天系は集めてきたデータを並べ替えてから渡す、といった具合です。
この下ごしらえの違いを揃えないまま自動化すると、サイトごとに手順書がてんでバラバラになって、自分で見直すときに頭がこんがらがります。
なので、サイトごとに違う下ごしらえは手順書の冒頭にひとまとめにして、そこから先の「組み立てて反映する」本体の手順は、どのサイトでも同じ形に保つようにしました。
入り口だけ各サイトに合わせて、出口は全部同じ。こう整えておくと、新しいサイトを自動化に乗せるときも、下ごしらえの部分だけ書けばよくなります。
なお、複数のサイトをまたいで「どれを今日反映したか」を取り違えない運用は、それはそれで別の悩みどころなので、また別の記事で書こうと思います。
合言葉は中身に直書きしない
反映処理の中では、外のサービスへの「合言葉」を使う場面があります。
これを画面の中身に直接書いてしまうと、倉庫を覗いた人に見られてしまいます。なので、合言葉は別の場所にこっそり預けておいて、必要なときだけ取り出して使う形にしました。
一度漏れると取り戻しが効かないので、ここは念入りに気を付けています。自動反映に乗せるときの、最低限の作法という感じです。
反映の事故が消えた
自動の仕組みに任せて一番うれしかったのは、「反映をミスして本番を巻き戻す」というあの嫌な作業が、ぱたっとなくなったことです。
いまは、決められた置き場の最新が、そのままサイトの最新、と決まっています。だから「最新を送れてるかな」という種類の心配が、ほぼゼロになりました。
途中で通知の暴発も日本語メモの事故も踏みましたが、振り返ると、踏んだぶんだけ手順書が丈夫になった気がします。
個人で趣味のように作っているサイトでも、反映の手順だけは早めに自動の側へ寄せておくと、後から積もっていく事故が大きく減るな、というのが今回の学びでした。
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