TODOツールをミニマルに作った話
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ツール工房の TODO ツールは、追加・完了・削除・編集の4つに、書いた内容のコピーを添えただけの作りで、データは利用者のブラウザ内に保存されます。うちのツールの中でも、指折りに簡素な部類です。
結論を先に書くと、できあがった形を貫いているのは三つです。「機能を増やさない」「データは利用者の手元」「画面はシンプルに」。地味ですが、毎日触れるツールにするには、これくらい絞った方が使いやすいと考えています。
TODO ツールは非常に多く存在しています。それでも自分で作った理由と、機能を増やさなかった理由について説明します。
なぜ自分で作ったか
「TODO アプリはこの世にあふれている」――その通りです。それでも私が欲しかったのは、うんと単純なタスク管理でした。
期日、優先度、カテゴリなど、多くの項目を入力する仕様だと、シンプルなメモを取るつもりがかえって億劫になりがちです。そこで、入力欄が1つしかないTODO ツールを自分で作りました。テキストを書いてエンターを押す、これだけです。
何を入れていないか
よくある機能のうち、このツールに入れていないものと、その理由を書きます。
期日設定
「いつまでにやる」を入れる機能はありません。期日が並ぶとプレッシャーになって、ツール自体を開きたくなくなる気がするからです。期日のあるものは、カレンダーアプリで管理する方が向いています。
優先度
「高・中・低」の優先度もありません。並びは単純で、新しく書いたものが一番上に積まれていきます。書き出してしまえば、どれから手をつけるかはその場で見て決められる、という割り切りです。
カテゴリ・タグ
仕事・プライベートのようなカテゴリ分けもありません。「これは仕事?プライベート?」と迷うこと自体を避けたいからです。
リマインダー通知
「期日が近づいたら通知」もありません。そもそも期日を持たない作りですし、通知が増えるとツールを開くのが嫌になりそうだからです。
複数リスト
「リスト1、リスト2」のような複数リスト管理もありません。リストが2つ以上あると「どちらに書くべきか」を判断する手間が生じるためです。
残した機能
最終的に残したのは、追加・完了・削除・編集の4つと、コピーです。
- 追加:入力欄にテキストを書いてエンター
- 完了:タップで打ち消し線をつけて「完了」へ移す
- 削除:「削除」(ゴミ箱)へ移す。あとから復元でき、「ゴミ箱を空にする」で完全に消える
- 編集:一度書いた文言を後から直せる
- コピー:書いた内容を1件ずつコピーできるほか、一覧をまとめてコピーもできる。メモアプリなどへそのまま貼れます
期日・優先度・カテゴリのような重たい機能は足さず、この構成にとどめています。いまのところ、これで足りています。
データ保存
データは、利用者のブラウザの中だけに保存する仕組みに置いています。実は同じ工房の別ツール(いっしょリスト)では、会員登録もログインも無しでサーバー側に保存する形もやっているので、複数端末で同期できる作りにすること自体は不可能ではありません。ただこの TODO は、端末で完結するメモ的な使い方に絞りたかったので、あえてブラウザ内保存だけにしています。
画面はシンプルに保つ
設定画面や統計画面のような凝ったサブ画面は作りませんでした。やること一覧と、完了したもの、削除したもの(ゴミ箱)をタブで切り替えるだけの構成です。「開いてすぐ書ける」を最優先にしています。
何が良かったか
ミニマルに作ったことで、「思いついた雑用をすぐ書く、終わったらチェックする、いらなくなったらゴミ箱へ送る」という流れが、迷いなく回るようになっています。完了したものは1件ずつゴミ箱へ送り、ゴミ箱側でまとめて空にできます。
機能を増やしたくなる誘惑
ツールを持っていると、「あれも足せそう」「これも足せそう」という考えは自然と浮かびます。ただ、足すたびに画面の複雑さが増して、シンプルな良さが失われていくのも確かです。「これは本当に必要か?」を自問して、基本は見送る側に倒しています。
振り返り
TODOツールに限らず、機能を足さない決断は、足す決断より難しいと感じます。複雑さを防ぐことは目に見えにくいネガティブな判断ですが、ミニマルさを維持するためには、足さない選択が大切だと考えています。
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