毎回はたらく仕組みより、公開するときだけはたらく仕組みを選びました
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最初の案は、たぶん一番早く終わる案でした
バラバラのURLで動いていたツールを、ひとつのサイトの下にまとめることにしました。問題は「どうやって」です。
最初に書いた案は、表示のたびに交通整理する役を一枚かませるというものでした。誰かがページを開いたら、その役が「このURLならこっちの中身」と振り分けて返す。中身のファイルは今のまま、どこも触らずに済みます。実装も一番早く終わりそうでした。
いい案だと思っていました。翌日まで。
「毎回はたらく」ということの重さ
引っかかったのは、その役がいつまで働き続けるのかを考えたときでした。
この案だと、交通整理の役は今日から先ずっと、誰かがページを開くたびに動きます。つまり、
- そこが止まれば、まとめた全部のサイトが同時に止まります
- 表示のときに、その役を通る手順がひとつ増えます
- 今使っている会社の仕組みに、ずっと乗り続けることになります
どれも「今日は問題ない」ものばかりです。ただ、今日は問題ないものが、やめないかぎり残り続けるというのが、じわじわ嫌になってきました。個人のサイトは思っているより長く続きます。数年後に何かを変えたくなったとき、この役がまた工事の中心に居座るはずです。
「作るときにまとめてしまえばいい」と気づきました
そこで案を変えました。公開するファイルを作る段階で、複数のツールをひとつのサイトの形に組み上げてしまうやり方です。
こうすると、出来上がるのはただのページの集まりです。表示のときに、今回のための交通整理役は挟まりません。止まる場所も増えません。組み上げる手間がかかるのは公開するファイルを作るときだけ、しかも私が寝ている間の作業で済みます。
面白かったのは、この案ならもとのツール5つのファイルを1行も触らなくていいと分かったことでした。組み上げる側で、URLの書き換えも必要な差し替えも全部やってしまえばいいのです。触らなければ、もとのファイルを壊す心配はありません。5つのツールはこれまでどおり、それぞれの場所で動き続けます。
判断の基準を「10年後」に置き換えました
このとき自分の中で変えたのは、案の良し悪しよりも選び方の基準でした。
最初は「どれが早く終わるか」で選んでいました。途中から「10年後・20年後にも困らないのはどれか」に置き換えました。基準を変えたら、あんなに良く見えていた最初の案が、急に借金のように見えてきたのが自分でも不思議でした。
早く終わる案は、たいていあとで誰かが払う形になっています。個人でやっている以上、あとで払うのは全部私です。だったら、面倒でも一度で終わる方を選んでおきたい。
ひとつ補足しておくと、最初の案が悪い案だったわけではありません。会社の仕事のように「来月までに出す」という締め切りがあるなら、私はたぶん最初の案を選びます。締め切りがないことと、やめる予定がないこと。この二つがそろっているのが個人の趣味の強みで、だったらその強みが効く選び方をしよう、という話でした。
工事そのものは、思っていたよりずっと大変でした。それでも、動いている今のサイトに「常に働き続ける部品」がひとつも増えていないというのは、なかなか気分がいいです。
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