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開いた直後に出る件数が、数秒後に別の数字に変わっていました

公開: 2026-08-21 · #126 / 最終更新: 2026-08-21 個人開発失敗談子連れスポット画面の作り

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数字が、勝手に増えていました

おでかけ先を地図で探すツールには、画面に「どの種類が何件あるか」を出しています。公園が何件、図書館が何件、という一覧です。

あるとき気づきました。開いた直後に出ている件数と、数秒後の件数が違うのです。しかも増える方向に変わります。見ている側からすれば「さっきの数字は何だったのか」という話です。

途中経過を、そのまま見せていました

原因は、読み込みの作りにありました。

このツールは全国分のデータを扱っていて、まとめて読むと最初の表示が遅くなります。そこで、まず一部の地域を読んで表示を始め、残りは後から追いかけて足すという形にしていました。開くのが速くなるので、これ自体は気に入っている工夫です。

問題は、件数の出し方でした。件数は「今この瞬間に手元にあるデータ」を数えて出していたので、後から追いかけて届いたぶんが加わるたびに数え直され、そのまま画面に反映されていたのです。つまり読み込みの途中経過を、そのまま利用者に見せていました

作った側は事情を知っているので「増えていくのは正しい動き」に見えます。でも初めて見る人にとっては、正しいかどうかではなく「数字が落ち着かない画面」でしかありません。

あとから数えるのをやめて、先に数えておくことにしました

直し方はいくつか考えられましたが、選んだのはあらかじめ全体の件数を数えておいて、最初からその確定値を出すやり方でした。データを作り直すたびに全体を数えて、その結果を一緒に配ります。画面のほうは、届いたデータの量に関係なく、最初から最終的な数字を出します。

ひとつ気をつけたのは、数え方が画面側とずれないようにすることでした。件数を出す側と、実際に地図に出す側で分類の考え方が食い違うと、今度は「一生合わない数字」を堂々と表示することになります。そこは画面側の分類の考え方をそのまま持ってきて、実際のデータで分類ごとの数字が一致することを確かめてから切り替えました。そのぶん、読み込みに失敗していても画面の数字では気づけなくなるので、数の点検は画面の外の仕組みに任せることにしました。

思わぬ副産物もありました。後から数え直して画面を描き直す処理をやめたので、開いていた絞り込みの状態が勝手に閉じてしまうという、別の小さな不具合も一緒に消えました。同じ描き直しが関係していたようです。

学び・「速く出す」と「落ち着いて見える」は別のことでした

このツールでは、表示を速くするための工夫をいくつも入れてきました。今回のことで、速いことと、見ていて安心なことは別だと気づきました。

数字が動くと、「読み込み中なんだな」ではなく「この数字は信用していいのか」と受け取られかねません。特に件数のように、そのまま信じてもらう前提の数字は、一度出したら動かさないほうがいい。

途中経過を見せない、というのは情報を隠しているようで少し抵抗がありました。でも実際に直してみると、画面が静かになっただけで、ずいぶん印象が変わりました。この件数欄で見せるべきだったのは、進み具合ではなく結論のほうでした。

ひとつだけ、動いたままにした数字があります。地図に「いま見えている範囲に何件」と出している数字です。こちらは見ている範囲そのものが動くのだから、変わって当然です。同じ「動く数字」でも、動く理由が利用者に分かるかどうかで受け取られ方がまったく違う。そこが今回の線引きになりました。


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