自分の端末では出ない不具合を、コードを読み返して見つけました
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自分では踏めない不具合
習慣を○×で記録するツールを見直していたときのことです。日付を扱っている部分を読んでいて、手が止まりました。
日付を「2026-07-28」のような文字から読み取るとき、このツールで使っていた、いちばん素直な書き方だと、世界共通の基準時の午前0時として解釈されます。日本の時刻で見ると、そこから9時間ずれます。
つまり、端末の時刻の設定によっては、開いたときにその日の記録が前の日として扱われる可能性があります。曜日の表示がずれ、週ごとや月ごとの集計もずれます。
私の端末は日本の設定なので、ふつうに使っているかぎり、この不具合には出会いません。使い倒しても出ません。家族に使ってもらっても出ません。ふだんの環境で動かして確かめるという方法では、まず見つからない種類のものでした。
見つけたのは、たまたま読んでいたからでした
見つけられたのは、そのとき別の用事でコードを読み返していたからです。動かして探していたら、まず気づかなかったと思います。
これは少し考えさせられました。私はふだん、作ったものを自分で使い倒すことを確認の柱にしています。実際それでたくさんの不具合を見つけてきました。ただ今回のように、自分の環境では発動しない条件が絡むと、その方法は無力です。
自分の環境で出ないものとしては、たとえば時刻の設定のほかにも、文字の大きさの設定、通信の遅い場所、古い端末などが思い当たります。どれも「自分は快適に使えている」の外側にあります。
直したうえで、いくつかの設定で確かめました
直し方は単純で、文字を自分で区切って、年・月・日として読み取る書き方に置き換えました。素直な書き方に頼らず、明示的に組み立てます。
そのうえで、端末の時刻の設定をいくつか変えて、実際に表示と集計を確かめました。日本の設定では何も変わらないこと、試した日本以外のいくつかの設定でもずれないことを両方見ています。直したつもりで、日本だけ確かめて終わりにしないというのが、今回いちばん気をつけた点でした。
学び・「自分に見えない不具合」は長生きします
このツールは以前から使っているものです。いつから残っていたのかは分かりませんが、少なくとも私が見落としたまま使い続けていた間、この書き方はそこにあったことになります。
不具合というのは、たいてい誰かが困って初めて表に出ます。逆に言えば、困る人が一人もいない環境では、いつまでも残り続けます。今回のように利用者がごく少ないツールなら、なおさら誰も教えてくれません。
だから、たまにコードを目的なく読み返す時間は、無駄ではないのだと思いました。ふだんの環境で動かしても出てこないものは、読まないと見つけられないことがあります。派手さはありませんが、こういう地味な発見のほうが、あとになって効いてくる気がしています。
もうひとつ、これは自分への戒めですが、「たぶん誰も困っていないから、直さなくてもいいか」と考えかけたことも書いておきます。実際、いま困っている人はいないかもしれません。ただ、記録を残すツールで日付が1日ずれるというのは、そのツールの存在意義そのものが崩れる種類の間違いです。使う人が少ないことは、直さない理由にはならないと思い直しました。少ないからこそ、誰も教えてくれないわけですし。
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