「あとで見る」と横に置いた作業を、思い切って全部開けてみました
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開けるのが少しこわい棚がありました
作業の途中で「これは今やらなくていい」と判断したとき、そのままの状態で横に置いておくことがあります。片付けずに棚に上げるイメージです。
気づけば、その棚に5つ溜まっていました。いちばん古いもので2か月前です。捨てるのはこわいけれど、開けるのも面倒という、いちばん動きにくい状態でした。
意を決して、全部開けてみました。
ほとんどは、もう要らないものでした
中身を一つずつ見ていくと、その多くは大きく2種類に分かれました。
ひとつは、また作れるもの。確認用に組み立てた途中の産物などで、必要になれば同じ手順でまた出てきます。これは迷わず処分できます。
もうひとつは、後の作業に追い越されたもの。棚に上げたあと、同じ場所を別の機会に触っていて、今動いているほうが新しくて良くなっていました。棚の中身のほうが古い、という状態です。
見分けるために、棚の中身と現在のものを、一つずつ日付と中身で突き合わせました。「棚に置いた記憶があるから大事なはず」という感覚は、まったく当てになりませんでした。置いた時点では大事だったものが、時間が経つうちに、置いたときほどの価値ではなくなっていたわけです。
面白かったのは、感覚と実際が逆だったことです。私の頭の中では「あそこには結構な作業が眠っている」という感じでした。実際に開けてみると、眠っていたのは作業ではなく、作業をした記憶のほうでした。
ひとつだけ、拾えて助かりました
そんな中で、ひとつだけ救い出したものがありました。
5つのうちの1つに、認証をやり直すための小さな手順書のようなファイルが2本、埋もれていました。しかも、普段使うファイル一式に入れないまま置き去りになっていたものです。
これを開いたとき、少し焦りました。今使っているファイル一式を見直した範囲では、同じ役目のものが見つからなかったからです。使う頻度が低いので気づいていませんでしたが、次に必要になったとき、私は一から作り直すはめになっていたかもしれません。
5つ開けて、拾ったのは1つ。打率としては低いですが、この1つのために全部開けた価値はありました。
学び・棚は、中身が腐る前に開けます
今回いちばん学んだのは、棚上げそのものが悪いのではなく、開けないことが悪いということでした。
作業を中断する判断は正しいことが多いです。無理に続けるより、いったん置いて別のことをやったほうがいい。ただ、置いたまま何ヶ月も開けないと、中身は静かに古びていきます。しかも「開ける気が重い」という気持ちだけが積み重なります。
なので、片付けたあとに残しておいた記録には、何のために置いたのかを一行だけ添えるようにしました。それがあれば、次に開けるときの気も少し軽くなりそうです。開けないまま増えていく棚が、いちばん怖いのだと分かりました。
もうひとつ、処分する前にやったことがあります。捨てる直前の状態を、別の場所に控えとして残しておくことです。実際に見返す機会はないかもしれませんが、これがあるだけで「捨てる」の心理的な重さが目に見えて軽くなりました。今回の私の場合、片付けを止めていたのは、判断そのものではなく、判断を間違えたときが怖いという気持ちのほうでした。戻せると分かっていれば、手が動きます。
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