ボツになったツールアイデア集 その2
📌 記事の取り扱いについて(公開当時の内容を含みます — タップで詳細)
本記事は公開当時の体験・気づきをまとめたものです。現在のツール数・プラン数・対象年齢・記事数・仕様とは異なる場合があります。最新の内容は各ツールページをご確認ください。ツールや外部サービスの仕様・料金は変更されることがあるため、利用前には各公式情報も併せてご確認ください。記載に誤りを見つけられた場合はお問い合わせフォームよりご連絡いただけると助かります。
ツール工房では公開しているものより、作らないと決めて手を止めたアイデアの方がずっと多いです。今回はその中から印象に残っているものを7つほど挙げて、なぜ見送ったかを記しておきます。
結論を先に書くと、ボツの理由はだいたい三つに分類できました。「すでに優秀な既存サービスがある」「集めるべきデータの維持コストが見合わない」「自分が使わない」。この三つのいずれかに該当した時点で、企画段階で止めるようにしています。
ボツ1: 献立提案ツール
冷蔵庫の中身を入れたら今夜の献立を返す、という発想です。家事の小さな引っかかりを減らしたいと考えていました。
見送った理由は、食材データベースの維持が現実的でなかったことです。野菜の名前ひとつ取っても、地域や時期で呼び方が違います。レシピは、材料や手順のアイデア自体は参考にできても、文章や写真をそのまま外部から借りるのは難しく、自分で何千件も整えるのは無理がありました。
既存の献立アプリの完成度が高く、後発で自分らしい違いを出せる要素も見つかりませんでした。
ボツ2: 書籍メモ管理ツール
読んだ本のメモを章ごとに残しておく、自分用の読書ノートです。
検討してすぐ気づいたのが、**自分自身が「読書中に細かいメモを取らないタイプ」**だということでした。作っても自分が使わない、と分かっているツールに時間を割く意味はありません。
人によっては有効な道具になりそうですが、「自分の生活動線に組み込まれないものを作って公開する」ことに違和感があり、断念しました。
ボツ3: 出張先のコンビニ早見表
地方出張のときに、ホテルから一番近いコンビニを地図と所要時間で表示する、という発想でした。
これは検討の途中で気づいたのですが、地図アプリで「近くのコンビニ」を検索すれば数秒で同じ情報が出るんです。それ以上の付加価値が思いつかず、自分なら結局そっちを使う、と判断して止めました。
「既存サービスを開けば終わる用事に、専用ツールは要らない」という基準が、このとき自分の中で固まりました。
ボツ4: 習慣トラッカーの詳細分析機能
既存の○×トラッカーに、達成率の推移や曜日別の傾向をグラフ化する分析タブを後付けしようとした案です。
ボツの理由は二つあって、ひとつは**「シンプルさが売り」のツールに分析機能を足すと別物になってしまう**こと。○×トラッカーは「今日やったか」だけを1タップで記録できる手軽さが核で、グラフを見に行く前提の作りにすると、入力のハードルまで上がる懸念がありました。
もうひとつは、自分自身が「数字を毎日見ると逆にやる気が落ちる」タイプだったことです。作っても自分が一番使わない機能になりそうで、止めました。細かい分析が欲しい人は、別途メモや表計算ソフトで見返すほうが、かえって筋がよさそうです。
ボツ5: 家計簿補助ツール
レシートを撮ると金額を抜き出して家計簿に並べる、という発想です。
これは技術的にも面白そうで、しばらく試作までしました。ただ、画像から金額を読み取る精度を一定以上にするには、かなりの調整時間が必要で、見合うほどの差別化を作れないと判断しました。
既存の家計簿アプリの精度が年々上がっていて、自分が作ったもので置き換えるイメージが湧かなかったのも大きな理由です。
ボツ6: 持ち物リストの動的生成
旅行先・季節・日数を入れると持ち物リストを出す、というツール案でした。
これは作る方向に動いた時期もあったのですが、**「持ち物のテンプレートを作るだけなら表計算ソフトで十分」**という当たり前の事実に直面しました。動的に変える要素も、実はそれほど多くありません。
汎用的なチェックリストとしては作る価値があるかもしれませんが、「動的生成」を売りにする部分は薄かった、というのが見送り判断の根拠です。
ボツ7: 自分の予定の自動投稿ツール
カレンダーから空き時間を抜き出して、SNSに「この時間は対応できます」と自動投稿する、という発想です。
ここはプライバシー面の懸念が一番大きく、予定情報を外部に出す仕組みは、ミスが起きたときの被害が読みにくいと判断して止めました。
一度誤投稿で予定が漏れたら、あとから完全に取り消すのは難しいです。便利さよりも、その怖さが上回りました。
共通している判断軸
7つ並べてみて、自分の判断軸は次のように整理できました。
- 自分が使わないツールは作らない
- 既存サービスで5秒以内に終わる用事は作らない
- データの維持コストが見合わないものは作らない
- 失敗したときの被害が大きい領域は慎重に扱う
ボツ案は、また数か月後に状況が変わって生き返ることもあります。捨てずに「保留メモ」として残しておくと、後で別の発想と結びつくことがあるので、いまも見える場所に置いてあります。
← 他の制作記を見る | トップ | お問い合わせ