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Search Console プロパティ設計: Domain property 一本化

公開: 2026-07-01 · #75 / 最終更新: 2026-07-01 Search ConsoleDomain propertySEOサブドメイン

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サブドメインを増やしながらサイトを運用していると、Googleの管理画面(自分のサイトが検索からどう見えているか確認するもの。Search Console と呼ばれているものです)の登録管理が、思ったより面倒になってきて困りました。最初はサブドメインごとに別々のプロパティ(登録の単位)を作っていたのですが、最終的に Domain プロパティ=ドメイン丸ごとを1つにまとめる登録方式を中心にしたところ、運用がだいぶ楽になりました。先に結論を書くと、ドメインを自分で管理していて DNS 設定(ドメイン名とサーバーの住所を結びつける、いわば案内表示の設定)を触れるなら、最初からこの方式で登録しておけばよかったなあ、と振り返っています。

URL プレフィックスと Domain プロパティの違い

Googleの管理画面には、登録のしかたが二種類あるらしいです。「URL プレフィックス プロパティ」と「Domain プロパティ」と呼ばれています。違いをざっくりまとめると、こんな感じでした。

URL プレフィックスのほうは、https://example.com/ のように、指定したURLの前方一致で区切る登録方式です。同じサイトでも、httphttpswww あり/なし、サブドメインごとに、必要ならそれぞれ別の登録として扱うことになります。所有確認(このサイトが自分のものだと証明する手続き)は、HTML ファイルを置く・HTML タグを貼る・Google の計測タグを使う、といった手軽な方法が選べます。

Domain プロパティのほうは、example.com というドメイン配下をまとめて扱える登録方式です。http でも https でも、www あってもなくても、すべてのサブドメイン(hotel.example.com, sim.example.com など)も、すべてのパスも、まとめて一つの登録として扱ってくれます。ただしこちらは所有確認のやり方が決まっていて、ドメインの設定に、確認用の印(TXTレコード)を足す必要があり、URL プレフィックスより一手間かかりました。

Domain property に統一して何が変わったか

この方式に一本化してから、まず数字の見通しがよくなって安心でした。「サイト全体で、検索からどう見られているか」を一画面で見られるようになり、サブドメインごとに登録を行き来する手間がなくなりました。データそのものも、別々に見ていた頃より広い範囲をまとめて見られているように感じます。

サブドメイン別に絞って見たいときは、管理画面の絞り込み機能で「ページに含まれる文字列」を hotel.example.com のように指定すれば、そのサブドメインのレポートだけを見られます。登録を切り替えなくていいので、あちこち見比べるのがずいぶん楽になりました。

おまけのような効果ですが、新しいサブドメインを立ち上げたときに、Googleの管理画面で新しいプロパティを毎回追加しなくてよい、というのも助かりました。ドメインに新しいサブドメインを生やせば、クロールやデータ反映が進むにつれて、Domain プロパティのレポートで一緒に見られるようになります。サブドメインを立ち上げるたびに、プロパティ追加・所有確認を毎回やり直す手間が減ったのは、地味ですが大きかったです。sitemap は必要に応じて Domain プロパティ側で送信するようにしています。

移行作業で気をつけたこと

古いほうの URL プレフィックスの登録を残したまま、Domain プロパティを追加することもできます。データの扱いが心配だったので、最初は両方を残して、しばらく並べて使ってみました。Domain 側でも必要なデータが見られていると確認できてから、URL プレフィックス側を残すか整理するか考える、という慎重なやり方です。

ただ、レポート系(検索からの表示やクリックの数など)は登録ごとに別々に集計されているらしく、URL プレフィックス時代の履歴は Domain プロパティのほうに引き継がれません(統合されません)。あとで過去の数字を見るかもしれないなら、古い登録はしばらく消さずに残しておくのが無難だと感じました。

sitemap(サイトの地図のようなファイル)も、Domain プロパティ側で各サブドメインの分を必要に応じて登録し直しました。古い登録に出していた sitemap は、新しいほうでそのまま見えるわけではありません。私はサブドメインごとに https://<sub>.example.com/sitemap.xml を一つずつ送信し直しました。これは少し面倒でした。

DNS 認証の落とし穴

Domain プロパティの所有確認は、ドメインの設定に、確認用の印(TXTレコード)を足す形になります。この印はDNSの反映までに時間がかかることがあるので、設定してすぐには通らないこともある、と見込んでおくほうがよかったなと思っています。

ドメインの設定サービスによっては、印の書き方に癖があるらしく(引用符が要る・要らない、改行を入れてはいけない、など)、コピペで貼る前に、画面に出てくるサンプルを丁寧に見比べました。設定したあと、その印がちゃんと返ってくるかを確認してから、管理画面の「確認」ボタンを押すと、一発で通ってくれました。

逆に、所有確認に使った印を後から消してしまうと、所有権が切れて登録自体が使えなくなることがあるそうです。Googleの管理画面のための印は、所有確認を維持するために消さずに残しておくのが基本でした。確認の方法を複数入れておけば、一つ誤って消しても他で確認できる場合がありますが、最低でも有効な確認方法を一つは残しておくと安心です。

サブドメインごとの細かい運用

Domain プロパティにまとめても、サブドメインごとに細かく見たい場面はあります。たとえば、ホテル検索のサブドメインだけ平均の表示順位を追いたいとき、絞り込みでサブドメインを指定するのですが、URLの指定でサブドメインを絞り込むと、そのサブドメインだけを見やすくなって便利でした。

新しいサブドメインを立ち上げた直後は、管理画面にデータが反映されるまで時間がかかることもあります。一本化したからといって、新しいサブドメインの分析がその日のうちにできるわけではない、という点だけは頭に置いています。

新しいサブドメインで、巡回ルールを書く robots.txt や sitemap.xml の設置を忘れていると、レポートで気になる項目が出てくることがありました。なので、サブドメインを生やしたら必ず、管理画面の「Indexing」(検索への登録状況)のレポートを確認するのを習慣にしています。

振り返り

最初から Domain プロパティで登録しておけば、二つを並べて使ったり乗り換えたりする作業はそもそも要らなかったので、最初の選び方でだいぶ手間が変わるんだなあ、と感じました。ドメインを持っているなら、最初の所有確認のときに、確認用の印(TXTレコード)を入れる一手間を惜しまないほうが、あとあと楽になる気がします。

URL プレフィックスのほうは、「特定のパスの下だけ」を別に見たいときなどに、必要に応じて残しておけば十分でした。私のサイトでは、Domain プロパティで全体をながめて、絞り込みで個別のサブドメインを掘る、という形に落ち着いています。Googleの管理画面は、設定さえ済ませてしまえば、あとは見にいく回数が減るほど、最初にかけた手間を上回って助けてくれるなあ、と感じています。


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