顔やせ?顔太り?チェッカーを作った話 — 写真を外に出さない、お遊びツール
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鏡だと毎日見すぎて分からない
「最近、顔が丸くなった気がする」と思っても、鏡では確かめようがありません。毎日見ている顔は、変化がゆるやかすぎて自分では気づけないんですよね。昔の写真と見比べればいいのですが、写る角度も明るさもバラバラで、結局「気のせいかな」で終わってしまいます。
それなら、同じ条件で撮って、機械的にぴったり重ねて見比べられたら面白いんじゃないか。そう思って作ったのが「顔やせ?顔太り?チェッカー」です。公開先は face.tool-koubou.com。スマホのインカメラで顔を撮ると、前に撮った写真と重ねて表示して、顔まわりの変化を5段階でお遊び判定してくれます。
どんなツールか
使い方はシンプルで、画面の楕円ガイドに顔を合わせてパシャッと撮るだけ。撮影画面には前回の写真がうっすら半透明で重なって表示されるので、「前と同じ位置・同じ角度」に顔を合わせやすくしています。
撮ると、前回の写真と今回の写真をぴったり重ねた画像が出てきて、「痩せてきたかも/ちょい痩せ/ほぼ変化なし/ちょい太り/太ってきたかも」の5段階で判定が出ます。重ね方も切り替えられて、2枚を透かして重ねたり、横に並べたり、前回だけ・今回だけを見たりできます。透け具合はスライダーで調整できるので、フェイスラインの重なり具合をじーっと眺められます。これが地味に面白い。
念のため強調しておくと、これは完全にお遊びです。体重も体脂肪も健康状態も、なにかを調べられるものではありません。ツールの中にもその注意書きをしつこいくらい入れました。むくみや明るさでも結果は変わるので、「今日はすっきり見えるね」くらいの気持ちで遊ぶものです。
写真は端末から一歩も出さない
顔写真というのは、扱いに一番気をつかうデータだと思います。自分の顔を毎週撮りためるツールを、自分が安心して使えるかどうか。ここは譲れませんでした。
なのでこのツールは、撮った写真をサーバーに一切送りません。外部のAPIにも送りません。写真の保存も顔の解析も、ぜんぶスマホ(ブラウザ)の中だけで完結します。顔のパーツの位置を見つける処理も、端末の中で動く仕組みを使っていて、画像が外に出ていく瞬間がそもそも存在しない作りです。
裏を返すと、私からも誰の写真も見えません。データを預からないというのは、運営する側としても気が楽です。保存した写真をまとめて端末から消すボタンも付けました。消したら元に戻せませんが、それくらい潔いほうがいいと思っています。
苦労したのは「重ねる位置合わせ」
一番手こずったのが、2枚の写真をぴったり重ねる位置合わせです。人間は毎回微妙に違う距離・違う傾きで自撮りをするので、そのまま重ねると顔がズレズレで、比較どころではありません。
最初はうまくいかず、頬のあたりが二重にブレた心霊写真みたいな画像が量産されました。試行錯誤の末にたどり着いたのは、「両目の位置」を基準にする方法です。左右の目の間隔と傾きを手がかりに、片方の写真を拡大縮小・回転させてもう片方に合わせます。目の間隔は表情が変わってもあまり動かないので、基準としてかなり安定していました。逆に、瞳の大きさのような細かい部分は、明るさや眠さで変わってしまうのであえて使っていません。このあたりの数式はAIに相談しながら組みましたが、「どこを基準にすれば安定するか」を撮り直しで確かめる泥くさい作業は、けっきょく人間の仕事でした。
それでも顔の向きが前回と違いすぎると精度は落ちます。そこは無理に断言せず、向きが違うときは判定を控えめにして、検出がうまくいかないときは正直に「判定むずかしめ」と出すことにしました。
使ってみて
自分で何回か撮ってみると、これが想像以上にクセになります。重ねた写真の透け具合をスライダーでいじって、フェイスラインが前回よりわずかに内側にあるのを見つけたときの妙な嬉しさ。逆に「ちょい太り」が出た朝は、前日の夜ふかしとラーメンに心当たりがありすぎて笑いました。
ただ、同じ条件で撮るのは思った以上に難しいです。朝と夜では顔のむくみが全然違うし、洗面所と窓ぎわでは明るさも違います。ツール側でも撮影ガイドや半透明の重ね表示で助けてはいますが、「毎回だいたい同じ時間・同じ場所で撮る」のが一番効くというのが、使ってみての実感です。
顔の変化をまじめに測るものではなく、あくまで「昨日の自分と重ねて遊ぶ」ツールです。写真は端末から出ていかないので、気軽に試してもらえたら嬉しいです。
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