「構想中」のはずのツールが、実はとっくに公開されていた話
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個人でサイトを運営していると、「何をどこまで公開したか」を全部自分の頭とメモで管理することになります。私もそうしてきたのですが、少し前に、ちょっと間の抜けた事実が発覚しました。
自分のメモでは「構想中」の扱いになっていたお金の診断ツール数本が、実際にはとっくに公開されていて、誰でも見られる状態だった のです。
作った本人が、自分のツールの公開状態を把握していなかった。書いていて恥ずかしいのですが、個人開発だとわりと起こりうる話だと思うので、記録しておきます。
メモの上では「構想中・検索よけ設定中」だった
私は複数のツールを並行して触っているので、それぞれの状態を管理メモに書き残しています。「これは公開済み」「これは作りかけ」「これは公開したけど検索には載らないようにしてある」という具合です。
問題のお金の診断ツール数本は、そのメモの中で「構想中・検索に載らないよう設定中」という扱いになっていました。つまり私の認識では、まだ表に出す前の、準備中の存在だったわけです。
メモにそう書いてあるので、私はずっとそれを信じていました。「あれはまだ公開前だから、仕上げはあとで」と、頭の中の優先順位も下がったままでした。
実際のサイトを見たら、全部生きていた
あるとき、別の作業のついでに実際のページを確認したところ、様子がおかしいことに気づきました。
まず、検索よけの設定(検索結果に載せないでください、と検索エンジンに伝える noindex という設定)が、付いているはずなのに付いていません。それだけではなく、サイト内の案内一覧にもきちんと登録されていて、トップページからのリンクも普通に生きていました。
つまり「構想中」どころか、サイトの入口から順にたどれば誰でも普通に到達できる、れっきとした公開ページだったのです。準備中のつもりで放置していたものが、実はずっとお客さんを迎え入れていた。飲食店でいえば、仕込み中のつもりだった店の扉が開けっぱなしで、営業中の札まで出ていたような状態でした。
幸い、公開されていて困る情報が載っていたわけではなく、記録上も実害はありませんでした。ただ、「自分の管理と実態がここまでズレていた」という事実は、なかなかこたえました。
なぜこんなズレが起きたのか
正確な経緯は、正直なところもう思い出せません。おそらく、作業のどこかの時点で「公開する」と「メモを更新する」のどちらかだけをやって、もう片方を忘れたのだと思います。
当時の私の運用には、この手のズレを止めるチェックがありませんでした。一人でやっていると、自分の記憶とメモを正しいものと思い込みやすいのだと感じました。そしてその台帳は、書いた瞬間から古び始めます。
メモは「書いたときの状態」を写した写真のようなもので、その後サイト側で何かを変えても、メモが自動で追いかけてくれるわけではありません。頭ではわかっていたつもりでしたが、しばらくズレたまま気づかない、というのを実際にやってしまいました。
直したのはサイトではなくメモの方だった
発覚したあとの対応は、拍子抜けするほど簡単でした。
公開されていて困るものでもなかったので、サイト側はそのまま。やったことは、メモの「構想中・検索よけ設定中」という記述を消して、実態どおり「公開済み」に書き換えただけです。修正すべきはサイトではなくメモの方だった、というのがこの一件のオチでした。
ついでに、他のツールについてもメモと実物を突き合わせてみました。メモを疑って実物を確認する作業は、思っていたよりずっと収穫が多かったです。
このとき意識したのは、「メモを正としてサイトを直す」のではなく、「サイトを正としてメモを直す」という向きです。逆をやると、動いているものを記憶違いのメモに合わせて壊しかねません。実物が先、記録があと。順番を間違えないことが大事だと感じました。
「メモを信じる前にサイトを見る」
この一件から学んだことは一つで、作った本人の記憶や管理メモより、実際のサイトの状態のほうが正しい ということです。
当たり前に聞こえますが、実際にやるのは案外難しいと感じます。メモは手元にあってすぐ読める一方、実物の確認にはページを開いて設定を見る手間がかかります。だからつい、手近なメモの方を信じてしまうんですよね。
今は、ツールの状態について何か判断するときは、メモを読んだあとに一度実物を開いて確かめる、という順番にしています。「メモにはこう書いてあるが、本当か?」と一拍置くだけで、今回のようなズレはだいぶ防げる気がします。
記憶とメモは、書いた瞬間から古び始めます。少なくとも「公開されているかどうか」を判断するときは、まず実物を開いて確かめるべきでした。今回は実害なしで済みましたが、この教訓は安く手に入ったうちだと思って、ありがたく受け取っておくことにします。
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