← 制作記一覧へ

数字が古いまま止まっていた話 — 説明文の「262プラン」を自動カウントにした

公開: 2026-08-04 · #109 / 最終更新: 2026-08-04 スマホ料金比較改善データ更新

📌 記事の取り扱いについて(公開当時の内容を含みます — タップで詳細)

本記事は公開当時の体験・気づきをまとめたものです。現在のツール数・プラン数・対象年齢・記事数・仕様とは異なる場合があります。最新の内容は各ツールページをご確認ください。ツールや外部サービスの仕様・料金は変更されることがあるため、利用前には各公式情報も併せてご確認ください。記載に誤りを見つけられた場合はお問い合わせフォームよりご連絡いただけると助かります。

「262プラン」って、いつの話?

自分のスマホ料金比較サイトを眺めていて、ふと説明文に目が留まりました。「2026年5月時点(262プラン/21ブランド)」。あれ、と思いました。データは更新を続けてきて、いまは278プラン/22ブランドまで育っているはずです。

つまり、ページに表示されている数字と、実際に検索できるプランの数が食い違っていました。訪問者から見れば「262プランのサイトです」と名乗りながら、中身は278プラン入っています。多い分には損はさせていないけれど、サイトの看板が古い情報のままというのは、やっぱり気持ちが悪いです。

なぜズレたのか

原因を調べてもらうと、話は単純でした。この「262プラン/21ブランド」という数字が、ページの説明文やSNS共有用の紹介文など、複数の箇所に手書きで埋め込まれていたのです。

プランのデータそのものは、ちゃんと更新されていました。新しいプランを足し、ブランドを増やし、中身は着実に育っていました。ただ、その周りを飾る文章の数字は、書いたときのまま。誰も直していませんでした。というより、直すべき場所が散らばっていて、直す作業自体が存在を忘れられていました。

データは毎週育つのに、文章は書いた日で止まります。この非対称に気づいたのが、今回いちばんの発見でした。データと文章は同じページに並んでいるのに、片方は生きていて、片方は止まっています。

手で直すのではなく、直さなくていい形に

最初に頭に浮かんだのは「278に書き換えればいい」でした。でもすぐに思い直しました。それをやっても、次にプランが増えた瞬間、また同じズレが始まります。279になり、285になり、そのたびに複数の箇所を思い出して直すのか。無理です。私は忘れる自信があります。

そこで方針を変えました。数字を書くのをやめて、数えさせることにしました。

AIの力も借りて、プラン数とブランド数をデータから自動で数えて表示する方式に作り替えました。データに278プラン入っていれば「278プラン」と出ます。来月285になれば、何もしなくても「285プラン」に変わります。SNS共有用の紹介文のように自動で数えにくい場所は、「250プラン以上」のような幅を持たせた書き方に変えて、そもそもズレようがない形にしました。

日付も同じ考え方で整理しました。「2026年5月時点」のような表記をあちこちに書くのをやめて、1箇所で管理するようにしました。更新したらそこだけ変われば、全部の表示がついてきます。

「二度とズレない」の気持ちよさ

直し終えたあとの感覚が、思いのほか良かったです。単にズレが解消されたというより、「今後ズレようがない」という安心感があります。

これまでは、数字を見るたびに「これ、合ってるかな」と頭の隅で疑う必要がありました。いまは疑わなくていいのです。表示されている数字は、その瞬間のデータを数えた結果だから、定義上ズレません。確認する仕事が一つ消えました。

サイト作りを続けてきて思うのは、こういう「未来の自分の仕事を消す」修正がいちばん効くということ。見た目は何も変わっていません。数字が262から278になっただけ。でも裏側では、「数字を直し続ける係」という誰も引き受けたくない役割が、仕組みに置き換わりました。

教訓:手で書いた数字は必ず古くなる

今回の教訓を一行にするなら、これに尽きます。手で書いた数字は必ず古くなります。

書いた瞬間は正しいのです。でもデータが動き続ける限り、手書きの数字は書いた日から古びていきます。悪意も怠慢もなくて、ただ「文章は自動では育たない」というだけのこと。

だから、変わり続けるものを文章に書くときは、書くのではなく参照します。数えられるものは数えさせます。日付は1箇所にまとめます。地味な作り替えだったけれど、このサイトを長く続けるうえで、けっこう大事な一歩だった気がしています。

次にどこかのページで古い数字を見つけたら、書き換える前に「これも数えさせられないか」と考えることにします。


← 他の制作記を見るトップお問い合わせ