「同じ店を十軒積んでも土地代は増えない」を、シミュレーターで確かめました
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遊びの計算でも、理屈は通っていてほしい
好きな店を積み上げて自分のビルを建てる、という妄想のシミュレーターを作っています。数字はすべて遊び用の設定で、実際の事業計画には何の役にも立ちません。
それでも、土台の理屈が通っていないと、遊んでいて面白くないと思っています。せっかく建てたビルの収支が出ても、その数字がでたらめだと分かっていたら、眺める気になりません。妄想は、それらしい理屈の上に乗っているから楽しいのだと思います。
「積んでも土地代は増えない」を確かめました
そこで、気になっていた点をひとつ確かめました。同じ店を十軒入れるとき、一つの階に横に並べる場合と、十階に分けて積む場合で、何がどう変わるのか。
現実の建物で考えると、答えははっきりしています。横に並べれば、その分だけ広い土地が要ります。積み上げれば、必要な土地の広さは変わりません。つまり積んでも土地代は増えない。これが、高い建物を建てる大きな理由のひとつです。
自分のシミュレーターで両方を作って、結果を並べてみました。ちゃんと、そうなっていました。横に広げたほうは土地代が膨らみ、積み上げたほうは土地代が据え置きで、代わりに建物のほうの費用がかさむ。理屈どおりです。
当たり前の結果なのですが、確かめる前と後では気分が違いました。このツールで遊んで得られる「土地代は積んだほうが抑えられる」という感覚が、置いた理屈どおりに出ていると分かったからです。
遊びだからこそ、間違えたくありませんでした
「どうせ遊びなのだから、細かいことはいいのでは」と思う気持ちもありました。実際、細かい数字は全部こちらの設定です。
ただ、遊びのツールこそ、触った人が何かを「へえ」と思って持ち帰るのだと思います。ビルは積んだほうが土地代が効率的だ、映画館を入れると必要な面積が跳ね上がる。そういう感覚は、遊んでいるうちに自然と残っていく気がします。そこがずれていたら、間違った感覚を配ってしまいます。
数字が正確である必要はありません。ただ、大小の関係と、その理由は現実と揃えておきたい。今回確かめたのは、そこでした。
学び・自分のツールで、自分が驚けるか
もうひとつ、確かめてみて良かったことがあります。自分で作ったのに、結果を見て少し感心したことです。
作った本人は、計算の中身を知っています。だから結果も分かっているはずなのに、実際に並べてみると「なるほど、こう効くのか」と思う。それはたぶん、頭で知っていることと、数字で見ることが違うからです。
自分のツールで自分が驚けるなら、他の人も少しは楽しめるはずです。逆に、作った本人が結果を眺めて何も感じないなら、そのツールはどこかが足りていない。ひとつの目安として、覚えておこうと思いました。
こういう確かめ方は、他の項目にも広げられそうです。階数を増やすと何が効いてくるのか、駐車場の種類で何が変わるのか。どれも現実には理屈があるはずで、そこと揃っているかを一つずつ見ていけば、遊びの数字にも背骨が通ります。遊ぶために作ったツールを、真面目に検算する。 傍から見ると妙な時間の使い方ですが、これがなかなか楽しいのです。
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