いちご狩りも潮干狩りも。地図に「収穫・味覚狩り」カテゴリを追加した
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「いちご狩りに行きたい」と思ったときには、もう出遅れている
味覚狩りには不思議な性質があると思う。「行きたい」と気づくのは、たいていシーズンが始まってからなのだ。スーパーにいちごが並び、テレビでいちご狩りの映像が流れて、「うちも行こうか」となる。ところが、そこから探し始めると人気の農園は予約が埋まりかけていたりする。
しかも情報が農園ごとにバラバラだ。ある農園は自前のホームページ、ある農園は自治体の観光ページ、別の農園はSNSの投稿だけ。「家の近くでいちご狩りができる場所」を知りたいだけなのに、あちこちのページを行き来しないと全体像がつかめない。
私自身、家族で出かけようとするたびにこの探し方で消耗していた。せっかく子連れおでかけスポットの地図を作っているのだから、ここにまとめてしまえばいいと気づいた。
果物も貝も、「収穫する遊び」としては同じだった
作り始めてすぐ、ひとつ考えどころがあった。いちご狩りやぶどう狩りは農園だが、潮干狩りは海辺だ。施設の種類としてはまったく別物で、地図の分類上は離れた場所に置かれてしまう。
でも、出かける側の頭の中では、これらは全部同じ引き出しに入っている。「自分の手で採って、持ち帰ったり食べたりする遊び」。いちごも、ぶどうも、あさりも、子どもにとっては「自分で収穫できた」といううれしさの点で地続きだ。
だから施設の種類ではなく、遊びの種類でくくることにした。名付けて「収穫・味覚狩り」カテゴリ。地図のカテゴリというのは、データの都合ではなく、探す人の頭の中の分類に合わせるものなんだと、作りながら腑に落ちた。これはこの地図を続けてきて得た、いちばん大きな学びのひとつかもしれない。
全国分を集めるのは、やっぱり大変だった
方針が決まっても、そこからが長かった。全国の収穫体験スポットの情報は、想像していた以上に散らばっている。観光協会のページ、農園の公式サイト、地域のポータル。書き方も粒度もそろっていない。
調べ物の下ごしらえはAIに引き受けてもらったが、それでも「これは観光農園なのか、直売所なのか」「体験の受け入れをやっているのか」といった判断は、一件ずつ確かめていくしかない。地道な作業の積み重ねだった。
それでも全国分をそろえることにこだわったのは、この手の情報こそ「自分の住んでいる県にもあるんだ」という発見に価値があると思ったからだ。味覚狩りは遠出のイベントと思われがちだが、案外近くにもある。
季節で選べる、という楽しさ
カテゴリとしてまとまってみると、これが思った以上に楽しい。春はいちご、春から初夏の海辺なら潮干狩り、夏はブルーベリー、秋はぶどうや梨、りんご。季節ごとに「次はどれにする?」と地図を眺められる。
一年を通して、どの季節にも何かしらの「採りに行く楽しみ」があると分かるのは、地図にしてみて初めて実感できたことだった。行きたい候補が季節の先まで見えていると、「気づいたときには出遅れていた」が起きにくくなる。
ひとつだけ注意点を。収穫の時期は地域や年によってけっこう変わる。同じいちご狩りでも始まりと終わりは農園ごとに違うので、出かける前には必ず各農園や施設の案内を確認してほしい。地図はあくまで「候補を見つける入口」だ。
使ってみてください
「収穫・味覚狩り」カテゴリは、子連れおでかけ地図の中でカテゴリを選ぶと表示される。まずは今の季節に採れるものを、お住まいの地域で探してみてほしい。
私も次の週末の候補を、この地図を眺めながら考えている。自分の作ったもので自分の家族の予定が決まるのは、なんだかうれしいものだ。
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