スマホ料金プランをメンテし続ける話
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本記事は公開当時の体験・気づきをまとめたものです。現在のツール数・プラン数・対象年齢・記事数・仕様とは異なる場合があります。最新の内容は各ツールページをご確認ください。ツールや外部サービスの仕様・料金は変更されることがあるため、利用前には各公式情報も併せてご確認ください。記載に誤りを見つけられた場合はお問い合わせフォームよりご連絡いただけると助かります。
スマホ料金比較ツールには、22ブランドの主要プランを並べています。ツールそのものを作った話や、AIに正確なデータを扱わせる工夫は別の記事に書いたので、ここではその先――作った後、どう手入れし続けているかだけを書き残しておきます。
正直なところ、ツールを公開したときは「あとは置いておけばいい」とぼんやり考えていました。ところが料金プランというのは、思っていたよりずっと動くものでした。料金改定、新プラン追加、旧プランの受付終了――何かしらが毎月のように変わる印象があります。比較ツールにとっては、作ることより、古びさせないことの方が大変だったというのが、しばらく運用してみての実感です。
チェックは「週1回・土曜の朝」に機械に回してもらう
最初は「気づいたときに直す」「たまに全部見直す」というゆるい運用でした。これがまったく続きませんでした。
「いつでもいい」は「いつまでもやらない」とほぼ同義で、気づけば数週間放置していた、ということが起きます。各社の公式ページを確認すると1回あたりそれなりに時間がかかるので、腰も重くなります。
そこで、週1回、土曜の朝に、全ブランドの料金データを機械的に見直すチェックを自動で走らせることにしました。載せている料金と各社の発表が食い違っていそうな箇所があれば、報告が上がってくる仕組みです。見に行くこと自体を自分の意志力に頼らなくてよくなったのが、いちばん大きな変化でした。
ただし、機械の報告をそのまま信じて書き換えることはしません。料金ページには「割引前」「割引後」「実質負担」のような似た数字が並んでいて、機械はここをよく取り違えるからです。変わっていそうだという報告が来たら、必ず公式ページを自分の目で開いて、脚注の条件まで読んでから直す。見つけるのは機械、確定するのは人の目、という分担に落ち着きました。
「料金が変わった」だけが更新ではない
毎週見るようになって気づいたのは、更新には何種類かある、ということでした。
- 料金そのものの改定(これは分かりやすい)
- 新プランの追加(比較対象が増える)
- 旧プランの新規受付終了(これが一番ややこしい)
- プラン名や容量区分の変更(同じ名前で中身が変わることがある)
特に厄介なのが、見た目の数字は同じなのに条件だけが変わっているパターンです。数字だけ追っていると見落とすので、報告が上がったブランドを見るときは「金額」だけでなく「容量区分」「適用条件」までざっと目を通すようにしています。全部を毎回深く精査するのは現実的でないので、公式発表や改定アナウンスが出ていたブランドを重点的に見る、という割り切りです。
受付終了プランをどう見せるか
更新作業のなかで、いちばん方針に悩んだのが受付終了プランの扱いでした。
「旧プランの新規受付終了」というアナウンスは、一覧から消せばいいという単純な話ではありません。新規受付が終わっただけで、既存ユーザー向けには継続提供されている、というケースがよくあるからです。
これを比較表からきれいさっぱり消すと、まだそのプランを使っている人にとっては「自分の契約しているプランが載っていない」状態になってしまいます。かといって現行プランと同じ顔で並べておくと、これから契約しようとしている人が「申し込めるプラン」だと誤解しかねません。
採用したルールは、**「新規受付が終わっても、既存ユーザー向けに継続提供されていることが確認できる間は、補足表示で残す」**というものです。
- 新規で選べる比較対象としては、表の主役から外す
- ただし完全には消さず、「このプランは既存ユーザー向け」などのメモを添えて残す
「今から選べるか」と「既存ユーザー向けに残っているか」は別の話なので、その2つを画面上で混ぜないようにする、という考え方です。地味ですが、ここを雑にすると「載っていない/申し込めるように見える」のどちらかの不満につながるので、受付終了プランの見せ方は更新運用のなかでも特に気を使っているところです。
料金改定への追従で気をつけていること
改定に追いつくうえで、自分なりに決めているルールがいくつかあります。
ひとつは、改定の「適用開始日」を意識すること。発表があっても、実際に料金や条件が変わるのは先の日付、ということがあります。発表を見た瞬間に書き換えてしまうと、まだ変わっていない料金を先回りで載せてしまう。逆に適用開始日を過ぎても直し忘れると、今度は古い料金が残る。発表日と適用開始日を分けてメモしておき、適用開始日が来たら反映する、という二段構えにしています。
もうひとつは、改定で「結論」が変わっていないか読み直すこと。料金を1つ直すと、「この条件ではこのプランが安い」といった比較の結論そのものが変わることがあります。数字だけ差し替えて、結論の文章を直し忘れると、画面の中で矛盾が起きます。料金を変えたら、その料金に言及している説明文もそのつど読み返すようにしました。
このあたりは、頻繁に改定があるブランドほど効いてきます。動きの激しいところは土曜のチェックを待たずに気づいた時点で直すこともあり、「全ブランド一斉に週1回」と「動きの速いところは随時」の二本立てに、自然と落ち着いていきました。
派手さより、古びないこと
しばらく運用してみて思うのは、比較ツールの価値は載っている情報が今も正しいかにほぼ全部かかっている、ということです。
どれだけ見た目を整えても、料金が古いままだったら比較ツールとしては信頼してもらいにくくなります。逆に言えば、地味でも毎週きちんと手入れされている、という一点だけで、比較ツールはちゃんと役に立ち続けます。
新しい機能を足したくなる気持ちはいつもあるのですが、いまの私にとっては、「週に一度ぜんぶ見直す」を止めないことの方がずっと大事だと感じています。派手な機能追加より、更新を止めないことの方が、長く使ってもらううえでは大きな差になる――というのが、しばらく続けてみて分かったことでした。
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